春と秋のターンオーバー
前回、桧原湖のスモールマウスバスフィッシングにおいて、ターンオーバーをキッカケに爆発的に効く春と秋のストロングゲームについて書きましたので、今回は根本的に春と秋のターンオーバーはどう違うのか?というお話を(^^)
サーモクラインの破壊が引き金となるストロングゲームの爆発。春と秋の違い。
これは文章で書くよりも図で見た方が圧倒的に分かり易いので図説で。
まずは春!!
冬が空けて冷たい水が上層から温められる事で、サーモクラインを挟んで暖かい=軽い水が上、冷たい=思い水が下と、安定した状態が春。よって、強風が吹いたりしてもあまり下層まで水が掻きまわされ難いのが春。だから春のターンオーバーは小規模です。
一方で秋。まず夏の間このように湖が温められています。
そこから季節が秋に移行し日照時間が短くなり外気温も下がって来ると、水は上層から冷やされます。
すると、夏まで上層が軽い暖かい水、下層が重い冷たい水。と保たれていたバランスが崩され易くなります。
上層と下層の水の比重差が少なくなり、水が縦に混ざり易くなるんですね。
で、そこで冷ための大雨や強風が吹いたりすると・・・
こうして大規模なターンオーバーが起こります。
で、ターンオーバー後は水が掻き混ざった事により一定水温の水深幅が広くなります。
桧原湖の場合、バスにとって居心地が悪くなるレベルの、よほどの水質悪化が共わない限りはこれによりバスは広範囲に散る事が多くなります。
それが起こった場合は、湧き水エリアに集まったり、ストラクチャーにタイトに付いたりしますね。(こうなると釣り方は全然変わる)
これにより表層の釣り、強いハードベイトの釣りが爆発的に効いたのが昨年秋。それぞれ9月9日~と10月13日~。
9月9日の台風以降は急に表層系の釣りが激アツに。
10月13日の台風以降はクランクベイト、ジャークベイト、スイムベイトといった強い釣りが圧倒的に効きました。
まず暑い夏の間、上図「夏」のようになっていた桧原湖の水温が9月9日の台風によりかなり下層まで水が掻きまわされ、下図のようになりました。
※めんどくさかったのでまとめて図にしてしまいましたが、10mラインにここまでハッキリとサーモクラインが出来たのは10月に入ってから。
9月9日の台風によるターンオーバーは水質悪化があまり伴わず、そんなに濁りが入らず水だけ掻き回されたため、バスは散ったものの活性は高く、しかもルアーやエサを「目」で見易い状態。
水温が縦に一定になった事で縦方向への移動制限が解除され、更に視界が効く事から、弱々しい表層系の釣りでもバスはかなり深いエリアからそれを見つけ水面までどんどんと湧き出て来ました。
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そうして表層系の好調が9月9日から10月11日まで続きました。
10月に入ってからは水深10mにサーモクラインがハッキリと形成され、サーモクライン上の魚を表層でまで浮かせて釣るパターンと、サーモクライン下の魚を11~12mで釣るという二極のパターンが好調でしたね。(上図の状態)
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・・・で、そんな状態から10月12~13日の強烈な台風。
この台風により大規模なターンオーバーが起こり10mのサーモクラインも消滅。濁りも入りました。
濁りが入るとバスの生息水深は浅くなる傾向にあります。バスのレンジが全体的に浅くなり、横に散り、濁り・・・。それによりハードベイトの釣りが爆発的に効いた訳です。
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秋全開!ディープクランク、ジャークベイト。10月14日桧原湖ガイド!!
ターンオーバー=釣れない・・というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、そんな時こそ強いルアーが効くチャンスもやって来ます。
濁り、悪天候、ターンオーバー・・・フィールドの大きな変化はストロングゲームが効く合図!!
イレギュラーなコンディションを楽しみましょう(^^)
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