WSC-GC66ML THB
今年の個人的イチオシなワイルドサイド・テクニカルハードベイトスペシャル『WSC-GC66ML THB』と『WSC-GC66M THB』。

その名の通り、ハードプラグ、ワイヤーベイトといったルアーを巻いたり、アクションをつけて操作したりする釣りに特化したモデルとなります。
ボトムのワームの釣りには適しませんが、この2本があれば、あらゆる巻き物、ハードプラグを幅広く扱えるため、昨年秋に使い始めて以降、僕の大のお気に入りとなっています。

このシリーズにはもう1機種、ベイトフィネスプラッキング用の『WSC-LM63L THB』が存在しますが、僕のホームフィールドである桧原湖、小野川湖、猪苗代湖でのガイドフィッシングでは出番が少ないため、先述した2機種を紹介します。
近〜中距離を手返し良くシャッドやタイニークランクなどで撃って行きたい方、そんな釣りの出番が多いフィールドに通われている方は是非(^^)

まず今回は『WSC-GC66ML THB』をご紹介。
こちらは発売10周年を迎える?迎えた?WSC66MLの後継機的な存在です。WSC66MLとの違いは以下の通り。
・グラスコンポジットならではダルさ。(程良い低反発加減)
・グリップが短い。
・ガイドが少なく、少し大きい。

WSC66MLもハードベイトスペシャルロッドでしたが、ワームのボトムの釣り、または落とす釣りも行う余力が存在するロッドだったと思います。
一方で『WSC-GC66ML THB』は、よりハードベイトを扱う方向に振り切ったロッドとなります。

WSC66MLとのグリップ長比較。右のWSC-GC66MLTHBの方が少しグリップが短くなっています。ジャークベイトを操作するなら、やっぱりグリップは短めの方が良い。長いと服やライジャケに当たって邪魔ですからね。
そして、グラスコンポジットならではの程良いダルさ。低反発加減。
クランクベイト等のただ巻き時のバイトへの追従性はもちろん、特に抵抗小さめのジャークベイトやペンシルベイト、ポッパー等の「動き過ぎ」を抑えて、自在にアクションさせる事、または釣れるアクションを出す事に一役買ってくれます。

7〜10gちょっとのトップウォータープラグのカップやヘッド、ボディーに水を纏わせたり、掴ませたり、押させたりで移動距離を調整しつつ首を振らせる…といった繊細なアクション入力が特に得意。
硬く高反発なロッドを使うと、これが行い難い所があります。ルアーが掴む水の抵抗にロッドパワーが勝ってしまう事で、動き過ぎてしまう感じですね。(上手い人なら、ラインの使い方とアクション直後のロッドの戻しで対応してしまう部分ではありますが)

また、これはWSC66ML譲りですが、テーパーも操作系ハードベイトにベストマッチ。
ティップより手前のベリー近くから曲がり始めるので、より負荷が掛かる90〜110mmジャークベイトにもしっかりとジャークアクションを加えられます。ティップから曲がるテーパーだと、ティップが負けてアクションを付けられないんですよね。

個人的な感覚だと、WSC66MLで気持ち良く扱えたルアーウェイトは10〜20gくらい。桧原湖ではPEラインと合わせて26gのシャワーブローズまで使っていました。
一方、WSC-GC66MLTHBで気持ち良く扱えるルアーウェイトは7〜18gくらい。ワンランク軽くなった感覚です。
※ルアーの引き抵抗や、そのフィールドで釣れる魚のサイズ、口の硬さにより必要なフッキングパワーが変わり、それにも左右されますので、あくまでも目安です。

もちろん、操作系のハードベイトには絶対にグラスコンポジットや低弾性カーボンが正しいか?と言われるとそういう訳でもありません。
例えば、硬いロッド×PEラインでバッシバシにルアーを動かして釣るジャークベイティングもある訳ですし、上級者になるほど選択肢が増え、好みによる部分も出て来るかもしれません。

しかし、このテクニカルハードベイトシリーズ『WSC-GC66 THB』の巻き系と操作系、両方への対応力と使い易さは優秀そのもの。
7〜18gほどのクランクベイト、トップウォーター、ジャークベイトに是非使ってみてください(^^)
ディープクランクやジャークベイトの場合は抵抗が強いため14gまでが推奨ですね。
猪苗代湖のような口が異次元に分厚く硬いデカスモール相手のトップウォーターで使う場合も、フックが太過ぎない14gくらいまでのコンパクトなプラグが推奨です。
カテゴリー: ロッド