福島県裏磐梯 桧原湖・猪苗代湖のスモールマウスバス釣りガイド
Category:テクニック

続、スイベルキャロについて。

少し時間が経ってしまいましたが、前回の続きとなります。

↓前回のブログ。夏の中層攻略にスイベルキャロを使うようになった経緯。

https://takanashi.bassguide.jp//blog.php?uid=4178

今回は使い方とセッティングについて。

まずはセッティング。

スイベルキャロの名前の通り、シンカーを入れずにスイベルだけの重さでリグを沈めるのがスイベルキャロのベースなので、昔やり始めた当初は実際、スイベルを重さ別にいくつか用意して使っていました。

ただ、それは当然ウェイトチェンジが面倒くさいんですよね。笑

で、その後はスイベルにスナップを引っ掛けて重さ調整するようになりました。

しかし現在は、SNSで見かけた方法を真似させてもらっています。

スイベル自体は極々軽くして、結んだラインの切れ端を少し長めに残し、そこに小さなガン玉を噛ませてウェイト調整する方法です。

比重の軽い鉛製のガン玉ですから、これでも細かいウェイト調整が可能で、0.2g、0.25g、0.35g、0.45g、0.55g…と刻んでいけます。

ラインに噛ませる部分に凹凸のない、ソフトタイプのガン玉が付け替えが楽ですね。

ただ、ガン玉を噛ませている以上「これってスイベルキャロと呼んで良いのか…?ガン玉キャロと呼んだ方がしっくり来るような気が…」という様な事も思わなくはありませんが、この方法はあくまでもSNSで見つけた方法を真似させてもらっているだけなので、僕から呼び方を変える事はしない事とします。笑

ちなみに、ガン玉の重さが0.2g違う事によるスピードや漂い感の違いは、バスは間違いなく感じ取っていて釣果にも差がつきます。

次はタックル。

スイベル、ガン玉、ワーム、フックの重さを合わせても、軽ければ2g以下にもなるリグを投げて、ディープの中層をデッドスローに漂わせ、微かなバイトを取る事になるので、タックルは繊細で軽量になります。

中層を漂わせて、漂わせて、漂わせて、着底した瞬間を感じ取ったり、集中していないと気付かないレベルの微かに触るようなバイトを感じ取って、アワセるべきタイミングを察知してアワセを入れられるタックルですね。

バイトの出方は様々で、思いっきりひったくる事もあれば、小気味よくコンっとアタる事もありますが、先述したように微かに触るようなバイトが出て…今だ!というタイミングでノセたり掛けたりする必要もあるので、タックルはそちらに合わせます。

つまるところ、ロッドはそれ自体が軽量で、ティップが繊細なもの。長さは好み。WSS-ST66XULが個人的ベストですね。

他だとWSS-ST61ULも短さは感じますが分かり易いです。WSS-ST65Lも十分使えますが、超繊細な微かなバイトをノセたり掛けたりするには66XULに分があるかなという感じ。

これらより短くなると投げるのがしんどくなりますね。軽さを維持出来るならば6ft台後半のロッドもあり。

ラインはPEの浮力が欲しいのでアブソルートPE0.3〜0.4号に4ポンドリーダー。ただ、フロロを使う可能性も残しておいて良いかなとは思います。

フックはデスロックステッチ3番。

この写真を見ての通り、ワームの頭〜エラ部分目掛けて齧りついて来るような食い方が多いです。ここを齧って来たタイミングで掛かると↓の写真のように唇周辺に際どく掛かる感じ。

この際どさでも拾ってくれるあたりは針先が開き気味の恩恵です。

一方で、しっかり口の中に入ったタイミングでノセたり掛けたりすれば口の中の壁に深く刺さります。この辺もまたデスロックステッチの掛かりです。↓

口の中の刺し難い壁に針先が当たっても、しっかり刺しきってくれるのがバーブレスの良いところ。

先程から「ノセたり掛けたり」という表現を使っていますが、それがこの釣りの面白いところ。

バイトの出方に応じて、どのタイミングで、どうアワセるか?ノセるのか掛けるのか?を瞬時に判断して的確な動きが出来れば釣れる魚が増えます。

ディープの中層で超軽量リグをデッドスローに漂わせる繊細釣り、面白いですよ(^.^)

釣り方としては、リグが軽くて分かり難いというだけで、至ってシンプル。中層を漂わせるだけです。笑

超デッドスローな巻きキャロですね。魚探で魚の行動レンジやエサを食べているレンジを確認して、どちらかにある程度合わせていくのが基本です。

あくまでも状況次第ではありますが、1キャストの中で1〜2回ボトムに付けてもOK。

ある程度のレンジコントロールは必要ですが、レンジキープをそこまでシビアに行う必要がある状況はそんなに多くはありません。

桧原湖に通って15年、通い始めた当初からディープの中層釣りには積極的に取り組んでいますが、レンジキープにシビアにならなくてもある程度のレンジコントロールで十分な状況の方が全然多いので、その辺は難しく考え過ぎない方が良いと思います。(むしろその方が良い場面も多々)

もっと浅い水深での中層釣りの方がレンジキープが大事になりがちだと思います。

もちろん、今書いたことが全てではありませんから、レンジキープした方が良い状況もあるという事は忘れないでください。

カテゴリー:テクニック

2024-03-05 19:55:29


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夏のディープ中層を攻略するためのスイベルキャロの話

昨年の桧原湖は、大雨で濁ったとか、逆に水が綺麗な状態が長かったとか、エサが極端に何かに偏った…といった特徴があまりなく、程よく濁りが入ったタイミングもあれば比較的水が綺麗なタイミングもあり、エサの種類も満遍なく捕食していました。

ある意味これと言った特徴があまり無かった訳ですが、それ故にそれぞれの状況下で幅広い釣りを楽しめたシーズンでしたね。

逆に言うと、特定の釣り方が極端に良く釣れた…という事も少なかったシーズンでしたが、唯一、大きな特徴として挙げるとしたら夏が長かったという事。

平年なら8月下旬頃には秋の雰囲気の方が強くなる桧原湖ですが、昨年は9月20日頃まで暑い日が続きました。

それに伴い、夏の中層サスペンド期間が長かった訳ですが、その長い夏〜初秋のタイミングで大活躍したのがスイベルキャロでした。

魚は居ても、普通のボトムの釣りや従来の中層の釣りではなかなかバイトが出ない。そんな状況下でスイベルキャロが無双状態という日が続きました。

夏場によく見られる魚探映像。通常のボトムの釣りでは難攻不落となる事が多い状態です。

バスのべースポジションが中層で、そこからボトムのワカサギを食いに行ったり、状況によっては全くボトムに入らなかったり。いかにも夏らしい映像。

当然、夏場に魚達がこんな行動を取るのは今に始まった事ではありません。少なくとも僕が知っているここ十数年ではこれが夏の常識です。

また、僕がスイベルキャロを使い始めたのも10年以上前の事。しかし、夏のディープにサスペンドした魚達に対しては使って来ませんでした。

では何故今更この魚達にスイベルキャロなのか?というと、今までは他の釣りで釣る事が出来ていたから。で、それもあってスイベルキャロをディープで使うという発想にならなかったから。

巻きキャロ、ジグヘッドやDS、ネコリグでのミドスト、ミドストとは違った中層スイミング…そして、ここ数年で夏に中層の魚を釣っていた代表的な手段といえば「超ロングリーダー滞空DS」「浮きキャロ」「デカフットボール」あたりでしょうか。

超ロングリーダーDS、浮きキャロはボトムからリーダー分浮かせた状態で漂わせる釣り。デカフットボールはデカいワームをトレーラーにしたフットボールジグの存在感でボトムまで呼び込んで釣る釣り。

超ロングリーダーDSと浮きキャロはボトム自体は取っていて、ボトムから浮かせられるのはせいぜい1〜1.5m程度なので、はっきりと中層の釣りとは言い難い準中層釣りって感じですね。

…と、まあそんな感じの釣り方で夏の中層攻略を乗り切っていた訳ですが、最近はこれらの釣り方が効き難くなったきたのです。

それは水中の状況、環境による変化なのかもしれないし、単純に釣り方にスレてきただけかもしれません。いずれにしても昨年の段階では以前より効き難くなったのは間違いありません。

それにより、昨年新たな夏のディープ中層の釣りを探した結果当たったのが、ディープのド中層でデッドスローにルアーを漂わせられるスイベルキャロでした。

スイベルキャロそのものは先述した通り10年以上前から使っていますが、その使い方としては、表層まで食いに来ない魚に対して一段、二段、三段と沈めて食わせる為のもの。沈めてもせいぜい水面下3mくらいまで。あくまでも表層の釣りの延長だったんですよね。

夏に冲のディープに浮いている魚に対しては使う発想にならなかった訳です。お恥ずかしい話ですが。笑

11年前…22歳?ムッチムチですな…(^_^;)

3年前の時点でスイベルキャロについて書いたブログはこちら↓

https://takanashi.bassguide.jp//blog.php?uid=3452

まだ名称が「スイベルだけのキャロ」だった頃。笑

夏のディープ中層攻略にスイベルキャロを使うようになった経緯を書いて来ましたが、今回はここまで。

次回は使い方とセッティングを書いてみようと思います。

カテゴリー:テクニック

2024-02-25 20:35:56


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