福島県裏磐梯 桧原湖・猪苗代湖のスモールマウスバス釣りガイド

春、サーモクラインの実態の話。

春、バスフィッシングではサーモクラインについて語られる事が多くなります。

春のバスはサーモクラインの上にサスペンドするから、ミドストやサスペンドシャッドが効く…とよく言われます。

しかし、春にはっきりとしたサーモクラインが形成される事って実際は少なく、むしろサーモクラインがほとんど無かったり、曖昧になっている事の方が多いです。

春のサーモクラインって、晴れの無風だったり、晴れて穏やかな日が続いたりではっきり出来た場合で、ようやく↑この程度。

しかし、春って風が強い日も多いですよね。

サーモクライン…「ライン」と呼ぶ位だから、はっきりとした境界線のようにとらえてしまいがちですが、日本語では水温躍層や変水層。つまりは「層」。

この層の幅だったり、そもそもサーモクラインが形成されているのか?という事を考えてみると、事実に近い水中をより正確にイメージする事に繋がると思います。

※フィールドの規模や水深、湖流、風の影響の受け易さ等によって、サーモクラインの形成され易さは違って来るので、そこは臨機応変に考えてください。

少し丁寧に考えてみましょう。

春は冷たい湖の水が上層から少しずつ温められます。そして上層の水は風の影響を受け易かったり朝晩の冷込みの影響もダイレクトだったりで、簡単に攪拌され、サーモクラインが曖昧になったり、なくなったりします。

こうして少しだけ丁寧に考えてみると、春ははっきりとしたサーモクラインが出来難いという事が理解出来るはずです。

↑4月末の桧原湖。表水温10℃で水深9mボトムに数匹のバスの群れ。

↑4月末の桧原湖。表水温9.6℃で水深5〜6mのボトム付近ウィードにいるベイトフィッシュとバス。(分かりにくいけど)

↑5月中旬の桧原湖。表水温12℃で5m前後のボトム上4mラインにサスペンドしているバスの群れ。この場合はここにサーモクラインがあると考えてOK。

ただし、この↑ような状況になる事は、少なくとも桧原湖のスモールマウスでは少なめだったり、期間的に短かったり。あと、難易度が高い。笑

よって、僕が桧原湖のスモールマウスを狙う上で↑のようなイメージで釣りをする事も少なめ。

↓のようなイメージで釣りをする事の方が多いですね。

少なくとも春の桧原湖のスモールマウスは、中層でサスペンドしているよりボトムに居る事の方が多いです。

中層や表層のルアーを食いに来る魚も、だいたいボトムから浮いて来ます。

ラージの場合は表層や中層が暖かければ、それを求めて浮いて来るイメージが強いですね。

また、スモールは特に、必ずしも温かい水を好むとは限らないという事も付け加えておきます。(でも、温かい水大好きな事も多くある)

感覚的な話で乱暴な表現ですが、春、ラージは暖かさそのものが好きで、スモールは温まった水が好きな気がします。暖かさを求めた時の動きとか移動が違う感覚。

バスの好みや生態に絶対はなく、環境によって変化するという話もしたいと思いますが、それはまた後日。

この手の話はなかなか複雑で上手く文章でまとめるのが難しく申し訳ないのですが、考える事は面白いです。

ちなみに、僕が桧原湖の釣りで最もサーモクラインを意識するのは初夏。7月くらいですね。5〜6mくらいにはっきりとしたサーモクラインが形成されるタイミングです。

そして最も中層を意識するのは真夏のサマーパターンから初秋。その頃は中層がメインパターン。

春の中層の釣りは、表層とボトムに組み込んで釣りをする感じですね。

カテゴリー:ブログ

2024-02-18 22:05:41


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