七色戦詳細
七色戦、プラクティスから振り返ります。
相変わらずよく釣れる250~500gのキーパーと、1日2~3本くらいは釣れる1200~3kgフィッシュ。その間の600g~1100gくらいまでの魚を釣るのが非常に難しい印象でした。
デカい魚が釣れていたのは、まずフラッシュストレート5.8の1.8~2.2gネコリグのストラクチャー撃ち。ストラクチャーはシャローの岩だったり、水中の太い倒木&オダだったり。
この釣りは早いスピードでボトムにストンと落として食うのがほとんど。晴れてバスがシェードに入った時や、スポーニング前後のバスがややボトムを意識している雰囲気がある時に使いました。
フックはワイルドモスキートWガードの#0。ラインは絶対にアブソルート。練習~試合2日目までは8ポンドで、最終日のみ10ポンドを使用しました。
立ち木や、ボトムに積み重なるオダがとにかく多い七色ダム。その周辺で、ライトリグで掛けたバスを引きずり出して仕留めるには、アブソルートとワイルドモスキートのベイトフィネスセッティングが必須でした。
そして、デカいバスを釣るためにやはり欠かせなかったのがサイト。
練習でのマックスサイズはプロトのドラウンドバグで仕留めた57cm。
その他にもバスの反応を見てとにかくいろんなルアーを投入。結果的に試合でも投入したのはドラウンドバグの他、水面ピクピクとアバカスイモのノーシンカー。とにかく、今回の試合も弥栄戦同様に「サイトから逃げない。今までの自分の型を壊した試合をする」と心に決めていました。
トーナメントプロである以上、結果が全て。「自分の型」を壊して試合をした所で成績が悪ければ意味はナシ・・というかむしろマイナスです。
しかし、現時点の自分の試合の運び方での上限がなんとなく見えてきているのも事実で、それ以上上を目指すなら、やはり一度、それを壊す・・というか、リスクが上がっても挑戦しないと先に進めない気がしています。
今までは「攻め」と「守り」のバランスが、守りに傾く試合が多かった。だから、もっと「攻め」の比率を上げた試合をして行きたいと思った。そんな所です。
ただ、「攻め」も「守り」も存在しない試合も多いのも事実で、例えば昨年のさめうら戦。
ディープクランクとスイムベイトというストロングパターンで結果を出した事で注目が集まった訳ですが、あれは「攻め」でも「守り」でもなく、ただその状況にベストマッチしていて、他のどんな釣りよりもバスからの反応が得られたのがクランクとスイムベイトだったというだけであり、決して「攻めた」訳ではありませんでした。
ただ、前回の弥栄、今回の七色は僕にとって間違いなく「攻めるならサイト」となった試合。なので、それに重点を置いた試合を行いました。
・・と、言っても、それはあくまでも「僕のサイトスキル」での話。青木さんや小森さんにとっては、七色戦でのサイトは「攻め」ではなく僕のさめうらでのクランキング、スイムベイトと同じ位置づけだったかもしれません。
もっとサイトが上手ければ上手い程、それに掛かるリスクは少なくなりますから。
正確に言うと、「サイトの上手い、下手」ではなく「バスが反応するツボ」に気付いているか否かなんですが・・。
話が逸れましたが、もう1つ、グッドサイズが釣れていたのがスタッガーワイド4インチを使った立ち木周りでのフォール&リフト。これは完全に立ち木にサスペンドしたバスをブラインドで狙う釣りです。
そして迎えた試合初日、朝イチから七色ダム屈指のサイト合戦地である西の川へ。
正直、今回の試合は必死過ぎて試合中の動向はあまり詳しく覚えていないのですが、朝の西の川のバスはだいぶ減っていた・・というか沈んでいました。それでも見えたバスにドラウンドバグや表層系でアプローチして行きましたが、ものの見事に全て寸止めや一瞬のショートバイトのみで結局かなりの時間を費やしてもバスを釣る事が出来ず、サンドバー下の3~4mを回遊するバスをフラッシュストレートのネコリグでボトムを這わせ、ブラインドでキーパーをキャッチしたのみでした。
その後、西の川を出てもサイトは不発。12インチのロングワームで食わせたバスも、バスの口の中でワームが丸まりフックに刺さりすっぽ抜け。サイトの合間に「守り」として投入したのはやはりフラッシュストレートのネコリグで、本流では主にミドスト。岩盤周辺にある立ち木の上を通してリミットメイク。その後はひたすらデカいバスを求めましたが入れ替えは出来ませんでした。
練習では釣れていたビッグバスが全く釣れなくなる、これが試合です。僕のサイトは、普段は釣れても試合で釣れるレベルには達していなかったんです。
「七色ダムでの試合中でのサイト」これは本当に、日本一難しいかもしれません。
2日目。やはりサイトに徹しましたが・・・正直2日目のビッグ狙いのサイトは覚えていません。
キーパー獲りのネコリグで3本、西の川で苦し紛れにアバカスイモのフォールで釣ったチビキーパー2本。晴れたためダイレクションジグ&アバカスの主にフローティングカバーでのカバー撃ちも試みましたが思わしくなく・・・。昼まで250~300gのキーパー5本。
そして昼過ぎ、それまでアプローチしていたフローティングカバーではなくボトムから立っているスタンプの根本にアプローチしたダイレクションジグにナイスキーパーが来て、フローティングカバーに浮いているのではなく、プラと同じくボトムのストラクチャーで良い事に気付いて、タックルをダイレクションからフラッシュストレートネコリグにチェンジ。
決してバイトは多くないものの、来ればナイスキーパー以上。800gクラスをキャッチし入れ替え。
「もう1本入れ替えれば予選は通れる」と考えていた矢先、岬に絡む水中のレイダウンのボトムでキロアップを掛けるもバラシ。
「今のバラシで予選落ちたか・・」と悟りましたが、なんとか27位に踏みとどまって予選は通過。
そして最終日、再び朝から西の川へ・・
朝からフラッシュストレート4.3のノーシンカーワッキーで1㎏クラスをバイトさせるも信じられないミスでフッキングミス。
次のキャストで400g。
その後、同じくフラストノーシンカーで60弱のビッグバスが口を開きかけるも、超寸前で見切られ・・
それからビッグ狙いはことごとく不発。途中途中で投入したフラストネコリグでミニキーパーを揃えたのみで試合を終えました。
試合での七色ダム、本当に難しかった・・。究極にセレクティブなバス達に口を使わせる手段が僕にはありませんでした。
弥栄、七色の2戦でだいぶランキングを落としてしまったので、残り2戦、必ず挽回したいと思います。
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