前回の続きです。
前回は、ライトリグが上手くなりたい方は「手感」を意識してみてくださいと言うお話でした。
↓ライトリグ上達を望む人におすすめな「手感」を意識するという事↓
https://takanashi.bassguide.jp//blog.php?uid=3913
細かい事を言えば全ての釣りで手感は使いますが、それが特に重要なのがディープのフィネスフィッシングです。
ロッドに伝わる「ボトムのコリコリ感」等に頼らず、手に伝わる僅かな重さの変化を感じ取る「手感」。
これを敏感に感じ取る事が出来るようになれば、超軽量シンカーを用いたディープの超フィネスフィッシングでも、ボトムを取り、底質を感じ、ワームの重み、ラインの重み、湖流、明確に出ない微かなバイト等も逃さず捉えられるようになります。
↑例えばこんな釣り。0.9gマイクロネコリグで12〜13mボトムから離さずシェイクしながら這わせる…。このレベルのフィネスフィッシングで、尚且つフラットエリアともなると、ボトムのコリコリ感などの解り易い感度はほぼ期待出来ない為、手感頼りの釣りとなります。
そんな手感を使ったフィネスフィッシング、やはりロッド選びは大切で「短く軽快で、柔らか過ぎない鋭敏なロッド」が手助けしてくれます。
ワイルドサイドならWSS-ST59ULとWSS-ST510UL/TZ。この2本です。
どちらも短くて軽快。ソリッドティップULアクションながらも柔らか過ぎず、少し張りを感じられるロッドとなります。
単純に短くて軽いロッドの方が、微かな重みの変化を捉え易いという事は理解し易いと思います。
一方で「微かな重みの変化を捉えるのなら、より柔らかく曲がり易いロッドの方が良いのでは?」という疑問も生じます。
しかし、少なくとも僕の場合はNO。ある程度の張りが絶対的に欲しくなります。
やや抽象的な例えになってしまいますが「0〜10の重さを感じ分けしたいのに、柔らか過ぎると1の重さを4に感じてしまう。」こんな感じ。深くなればなるほどラインに掛かる抵抗が増えて、ただでさえも重く感じますしね。
つまり、1の重さは正確に1に感じて、10の重さも正確に10に感じる。これを出来るのは柔らか過ぎない適度な張りを持ったロッドなのです。
もちろん、硬過ぎると微かな重さを感じる事自体が難しくなるなる為NGですが、上達してより手感が敏感になるに従って、多少硬くともそれを感じて上手く操作する事も可能になってきます。
僕は以前よりディープのマイクロネコリグや軽量ダウンショットといった超フィネスフィッシングでWSS-ST59ULを愛用して来ましたが、その理由こそがここまで書いてきた「短く軽快、柔らか過ぎず鋭敏である」という事でした。
そして更に、ここに加わったのが昨年発売されたWSS-ST510UL/TZ。
ST59ULとST510UL/TZ、どちらも表記上はソリッドティップのULアクションですが、全体的なパワーはST510UL/TZの方が上。シャープさも少し上回ります。よって、狙う場所のストラクチャーの有無、狙う魚のサイズ、ワームのボリューム(抵抗の大きさ)、シンカーの重さでの使い分けが出来ます。
もし、ST59ULでも、ワンランク強いST510UL/TZでも、手感を駆使してどちらでも同等に10mオーバーの水深でマイクロネコリグを操れるくらいに上達できれば、よりシャープでパワーがある分、扱えるルアーの幅が広いST510UL/TZは神ロッドに感じるかもしれません。
僕の場合、ST59ULはサンスンの0.7〜0.9gネコリグや、同じくサンスン、またはスワンプマイクロ、ベビーライク2といった、かなり抵抗が小さいワームの1.2〜1.8gダウンショットがベース。
もう少し抵抗が大きい、ST59ULではやや重く感じてしまうサイズ感のワームになるとST510UL/TZがベストバランスとなります。
スワンプミニのような4インチ前後のストレートワームクラスの抵抗となれば、WSS59UL+やWSS60UL/TZが適任となります。こちらも手感を使った釣りをし易いフィネスロッドです。
ボトムのコリコリ感を感じないとボトムを取れている自信が無い…。0.9gのネコリグで10mのボトムを感じるなんて意味が分からない…と思っていた方も多いかと思います。
しかし、釣りが上手い人達はロッドから伝わるコリコリ感よりも、手で感じる僅かな重みの変化を感じて(プラス、目で見るラインの弛み具合)釣りをしているのだと分かれば、直ぐには真似できなくとも、理屈には納得いくのではないでしょうか。
最初は分かり難くとも、手感に意識を向けながら釣りをしていれば、いずれは「これか!」と思えるはずです。
ライトリグ…中でも超繊細な釣りを上手くなりたいと思う方は、是非手感を意識して釣りをしてみてください。