夏のディープ中層を攻略するためのスイベルキャロの話
昨年の桧原湖は、大雨で濁ったとか、逆に水が綺麗な状態が長かったとか、エサが極端に何かに偏った…といった特徴があまりなく、程よく濁りが入ったタイミングもあれば比較的水が綺麗なタイミングもあり、エサの種類も満遍なく捕食していました。
ある意味これと言った特徴があまり無かった訳ですが、それ故にそれぞれの状況下で幅広い釣りを楽しめたシーズンでしたね。
逆に言うと、特定の釣り方が極端に良く釣れた…という事も少なかったシーズンでしたが、唯一、大きな特徴として挙げるとしたら夏が長かったという事。
平年なら8月下旬頃には秋の雰囲気の方が強くなる桧原湖ですが、昨年は9月20日頃まで暑い日が続きました。
それに伴い、夏の中層サスペンド期間が長かった訳ですが、その長い夏〜初秋のタイミングで大活躍したのがスイベルキャロでした。
魚は居ても、普通のボトムの釣りや従来の中層の釣りではなかなかバイトが出ない。そんな状況下でスイベルキャロが無双状態という日が続きました。
夏場によく見られる魚探映像。通常のボトムの釣りでは難攻不落となる事が多い状態です。
バスのべースポジションが中層で、そこからボトムのワカサギを食いに行ったり、状況によっては全くボトムに入らなかったり。いかにも夏らしい映像。
当然、夏場に魚達がこんな行動を取るのは今に始まった事ではありません。少なくとも僕が知っているここ十数年ではこれが夏の常識です。
また、僕がスイベルキャロを使い始めたのも10年以上前の事。しかし、夏のディープにサスペンドした魚達に対しては使って来ませんでした。
では何故今更この魚達にスイベルキャロなのか?というと、今までは他の釣りで釣る事が出来ていたから。で、それもあってスイベルキャロをディープで使うという発想にならなかったから。
巻きキャロ、ジグヘッドやDS、ネコリグでのミドスト、ミドストとは違った中層スイミング…そして、ここ数年で夏に中層の魚を釣っていた代表的な手段といえば「超ロングリーダー滞空DS」「浮きキャロ」「デカフットボール」あたりでしょうか。
超ロングリーダーDS、浮きキャロはボトムからリーダー分浮かせた状態で漂わせる釣り。デカフットボールはデカいワームをトレーラーにしたフットボールジグの存在感でボトムまで呼び込んで釣る釣り。
超ロングリーダーDSと浮きキャロはボトム自体は取っていて、ボトムから浮かせられるのはせいぜい1〜1.5m程度なので、はっきりと中層の釣りとは言い難い準中層釣りって感じですね。
…と、まあそんな感じの釣り方で夏の中層攻略を乗り切っていた訳ですが、最近はこれらの釣り方が効き難くなったきたのです。
それは水中の状況、環境による変化なのかもしれないし、単純に釣り方にスレてきただけかもしれません。いずれにしても昨年の段階では以前より効き難くなったのは間違いありません。
それにより、昨年新たな夏のディープ中層の釣りを探した結果当たったのが、ディープのド中層でデッドスローにルアーを漂わせられるスイベルキャロでした。
スイベルキャロそのものは先述した通り10年以上前から使っていますが、その使い方としては、表層まで食いに来ない魚に対して一段、二段、三段と沈めて食わせる為のもの。沈めてもせいぜい水面下3mくらいまで。あくまでも表層の釣りの延長だったんですよね。
夏に冲のディープに浮いている魚に対しては使う発想にならなかった訳です。お恥ずかしい話ですが。笑
11年前…22歳?ムッチムチですな…(^_^;)
3年前の時点でスイベルキャロについて書いたブログはこちら↓
https://takanashi.bassguide.jp//blog.php?uid=3452
まだ名称が「スイベルだけのキャロ」だった頃。笑
夏のディープ中層攻略にスイベルキャロを使うようになった経緯を書いて来ましたが、今回はここまで。
次回は使い方とセッティングを書いてみようと思います。
カテゴリー:テクニック