ワイルドサイドWSS68Lを作った理由。
前回の続きとなります。
↓前回はWSS68Lの特性と扱えるルアーの例を紹介しました。↓
https://takanashi.bassguide.jp//blog.php?uid=3908
今回は「なぜ表層系ロッドWSS68Lを作ったのか」。作った理由を書いていきます。
単刀直入に言ってしまうと水面放置&デッドスロー系プラグにベストマッチするロッドが欲しかったから。
ハンクルジョーダン等に代表される水面放置&デッドスロー系プラグ、実はロッド合わせが特にシビアで難しく「ベストマッチするロッド」が市場にあまりなかったんです。
水面に浮くワームよりも、水面下表層ワームよりも、水面下表層プラグよりも、どれよりもロッド合わせに苦労していました。
ロッド合わせがシビアで難しい水面放置&デッドスロー系プラグでも「バイトを掛けて、バラさず獲る」これをきちんと出来るロッドが欲しい。それが出来れば、結果的に表層系ルアー全般に使えるロッドに仕上がるだろう。
そう思いレジットデザイン鬼形さんに相談し、意見が一致。開発がスタートしました。
↑一番の課題である「水面放置&デッドスロー系プラグ」
↑↓小型スイッシャーと水面下デッドスロー系プラグ。
水面放置&デッドスロー系プラグにバチっと合うロッドが作れれば、これらの表層系ルアー全般を扱えるロッドになるだろう…というか、そうしたかったというのも本音。汎用性高いロッド大好き人間なので…笑
逆に言うと、汎用性高いロッド大好き人間な僕でも、水面放置&デッドスロープラグによりマッチしたロッドは是非とも欲しい!と思った訳です。いかんせん使う頻度も高いですからね。
水面放置&デッドスロー系プラグのロッド合わせが難しい理由↓
・ラインスラックが出ている状態からフッキングパワーのロスが多いトレブルフックを掛けなくてはいけない→(しっかり掛けれるパワーが必要)
・ミスバイトが多いため「ノセてから掛けるフッキング」をしたい→(パワーとしなやかさの融合が必要)
・ミスバイトが多いが故に掛かったとしても際どい掛かり方が多い→(それをバラさず獲るにはしなやかな追従性が必要)
・軽いルアーを飛ばしたい→(硬いだけだと投げ難いため、しなやかさが必要)
ざっとこんな感じです。水面に浮くルアーの場合、水面下に少しでも沈む物と比べると、それぞれいくつかの理由から難易度が上がってシビアになります。
これらをクリアする為にはパワーとしなやかさの、表層系ならではの上手い塩梅での融合が必要となります。
それを目指して完成したのがWSS68Lであり、下↓の特性です。
もちろん水面プラグだけでなく、幅広い表層系ルアーでテスト&確認済み。
↓ドロップショットミノーのスイベルキャロや小型ミノーただ巻き、軽い方なら約1.4gのフォロースティックノーシンカーまで。
昔は硬めのロッドで「カツッ!」と掛けるだけで事足りていました。バスが正確にルアーを食って来ていたので。虫パターンのようなフッキングですね。
しかし近年はバスも賢くなり、そんなフッキングでは獲りこぼす事が増え「ノセてから掛ける」必要が出て来ました。
そうして昔よりも難易度が上がった水面放置&デッドスロー系プラグですが、それでも使うメリットがあり、不滅であると思います。
ハードルアーだからこそ出せる色とそのマジック、安定した浮力と浮き姿勢、アピール力…どれもソフトルアーでは得られない物があるんですよね。だからこそベストマッチと呼べるロッドが作りたかった。
水面放置&デッドスロー系プラグを中心に、2〜6g程度の表層系ルアーの多くを気持ち良く使えるロッド。個人的にだいぶ思い入れのあるロッドとなりましたので、皆さんも一度手に取ってみてください。
カテゴリー:ロッド