福島県裏磐梯 桧原湖・猪苗代湖のスモールマウスバス釣りガイド

質問「桧原湖でラージを釣りたい!教えて!」

昨日のハードルアー編に続き、今日はこちらの質問のラージマウス編!

宮城県 バートンさん

こんにちは、私は桧原湖にたまに行くのですがハードルアーを巻いて釣りたいです!キャロやダウンショットではなくスピナベやクランクで!

スモールの最新釣果をSNSなどで下調べしてから行くのですが中々ハードルアーの情報がありません!なので高梨プロがハードルアーでスモールを釣る時に意識しているとこはどんな事ですか?狙う場所などはどこですか?よろしくお願いします!

またレアなラージも釣りたいのでラージを釣る時のポイントや、居る場所も教えて下さい!

よろしくお願いします!

桧原湖のラージ・・通称ヒバラージですね(^^)

まずはラージの多いエリア、居場所について!

早速ぶっちゃけますと・・・桧原湖でラージが多いエリアとは、ラージの稚魚が生まれてから育つまでの生存率が高いエリア周辺です。春~初夏は特にこのようなエリアでラージが多くなります。

生まれた稚魚が身を隠せて、波風、流れからもブロックされるストラクチャーがシャローに豊富にある事がまず条件。

加えて、桧原湖は春に満水となりそこから秋に向けて減水して行くので、春に豊富にある冠水ブッシュ等は夏~秋には干上がります。よって、減水しても身を隠す事が出来るゴロゴロした岩や根ぶりが良いスタンプがあると、よりラージの稚魚の生存率が上がります。これが第2条件。

そしてもう1つ、強烈な条件となるのが「春を過ぎたら稚魚の天敵が少なくなるエリア」。

ラージの稚魚の一番の天敵は・・・やっぱりスモールなんですよね。4月~6月はスポーニング絡みで湖中のシャローにスモールが居る訳ですが、夏が近付いて来るとシャローにスモールが残り易いエリアとあまり残らないエリアが出て来ます。そのあまり残らないエリア・・というのがやはり、ラージの稚魚の生存率が高くなる訳です。

これらの条件を全てハイレベルで満たしているエリアが存在します・・・「イカリ潟周辺」です。

細い水路のような出入口の先にある閉鎖されたワンド・・もはや野池ですね。

そしてその出口前には無数の島、島、島・・・。これだけ閉鎖されていれば当然水温も上がり易いので春の訪れが早く、春先は多くのスモールが入って来ます。しかしスポーニングを終えて夏が近付くと、スモールの多くはここから本湖に出て行きます。

つまりこのエリアで生まれたラージの稚魚は外敵が少ない上、身を隠すストラクチャーが豊富な環境で育つため生存率が桧原湖の中でもダントツに高いといえます。ラージの生息数もダントツです(JBルール上僕はこのイカリ潟周辺には入れないので説得力は??ですが(笑) この理屈はほぼ間違いないと思います。来期からは僕も解禁となります・・)

他のエリアでも、上記条件をどの程度のレベルでいくつ満たしているかが、ラージの個体数にそのまま反映されているように思います。

他のJBルール内エリアは多い順に糠塚島裏・大川・清水沢~ホテル裏・入船→馬の口→双子島・高圧ブイ周辺・ゆうま・月島・こたかもり→それ以外・・・といった感じだと思います。

「稚魚の話じゃなくて、デカいラージは!?」とツッコミが来るかもしれませんが(笑)基本的に良いサイズのラージが多いエリアと稚魚の生存率が高いエリアはほぼ一緒と思って良いかと思います。特に春~初夏は。

専門家ではないので断言は出来ませんし僕の妄想ですが、やはり生物というものは種の繁栄をさせてナンボ。より稚魚の生存率を上げるためにはどこで産卵するのがベストか・・・となった時、やはり自分が生まれた所で産卵するのがベストだと思うんですよね。自分が生き残ったという実績がある場所ですから。

で、特に実績が高い場所ではそこに集まり産卵する個体も増えるから、より確実に繁栄、保存される・・・と思っています。

鮭は自分が生まれた川に遡上して産卵しますしね。バスも、毎年同じ所にネストを作る同じ個体を何度も見ています。

話が逸れましたが(笑)基本的にこれらのエリアのラージの個体数は春~初夏が多く、夏、秋になるに従って散って行きます。・・・が、それでもエサがいて居心地が悪く無ければ残る個体も居るので、あくまでも完全バラバラになるのではなく「上記エリア中心に散っていく」くらいに思っているのが良いかと思います。

・・・というか、本当に散り散りになるラージも居るんですが、それはかなり釣るのが難しいです。

例えば湖南部の桜島周辺の浅いハンプ群(湖のど真ん中)には、実はデカいラージが結構居ます。ロック+ウィードで小バスやギルが多いエリアはデカいラージも居る可能性がありますね!

・・・でも、ここでの水深は平均して3m以深と、ちょっと深め。これ以深のラージを狙って桧原湖で釣るのは難しいんです。たまに釣れますが、確率はかなり低め・・・。

夏以降の深い所はラージも居るけどスモールも多いから先にスモールが釣れちゃって、ラージがなかなか釣れないんじゃないかなと思います。まして、ギルや小バス等を食っているデカいラージは特に難しい気がします。

昨年面白い事があって、10月くらいの1か月間、スモールがあまり元気がない感じで釣り難い状況が続きました。そのタイミングで、ディープでもシャローでも、湖南部でも北部でも、狙ってもいないのにラージが釣れる事が多々あったんですよね!狙ってないのにラージが何回も釣れるてなかなかない事です。

多分、普段はスモールが先にルアーを食っちゃうからなかなか釣れないラージが、スモールが何らかの原因でそこから減ったor食わなくなり、ラージがルアーを食い易くなったのかなと思います。よって、やはり普段は釣れないだけで、実は秋はラージも結構散っているのかな・・と、より思うようになりましたね!

という事で、桧原湖でラージを狙うならやっぱりシャロー!で、シャローのストラクチャー絡みが基本です。

あとはその時の水位により、ラージがショアラインシャローのストラクチャーに居るのか?ちょっと深いor沖のストラクチャーに居るのか?

これを考えて攻め所を変えるだけでヒバラージに一歩近づきます!

ショアラインなら冠水ブッシュ、レイダウン、岩。一段下(と言っても1~3m)ならスタンプ、ウィード、レイダウン、岩。

あとはその時期等により、奥まった地形の中か?外か?これもシンプルだけど大事だと思います。ブッシュ帯の中か?出っ張りか?みたいな感じですね!

ここまで書いていると「馬の首のようなバンク」が全く出てきていませんが、馬の首のラージは基本回遊型。春~初夏はネストは少ないものの、シャローバンク徘徊ラージがたまにフラフラ泳いでいます。

・・・で、このバンク徘徊ラージ、アフタースポーンでエサを食いたい状況だったり、老バスで、そろそろ自力捕食能力が劣ってきて食えそうな物は食いたい状態のバスが結構多いので、サイズがデカい割に狙うと結構簡単に釣れてしまったりします。

秋は馬の首に点在するレイダウンに付くラージが多いですよ!

・・・という事で結論を言ってしまうと「桧原湖でラージが多いエリアで、シャローに絞って、ストラクチャー絡みの普通のバスフィッシングをする!」のが桧原湖でラージを釣る鉄則です。

ルアーセレクトは基本に忠実に、カバーを撃つならそれに合ったリグで。羽根モノも好釣果が出ています。また、ストラクチャーに対して撃つか、巻くかでも反応が違います。サイトでは虫も必要ですね。

最後に・・・参考までに僕が思っている桧原湖のラージの食性ですが、40前半~半ばくらいまではエビ食いが多いように思います。

そこから更にデカくなっていくと、そのままエビ食い、たまにワカサギ、ゴリ・・といった小型ベイトを食い続けるバスと、ギルや小バス、ウグイ、小型哺乳類・・とデカいエサを食うバスに分かれていると思います。

そしてそのデカいエサ食いのラージは南部に多いと思います。よって、50半ばを超えてもなおブリブリのハイコンディションを維持出来る個体は南部に多いと思いますね(^^)

1月1~3日は岸波北福島店さんでワイルドサイド全機種展示!2日は僕も参加します(^O^)

皆さんお待ちしてます!!

カテゴリー:ブログ

2018-12-30 13:22:45


ガイド空き状況

現在空きはございません。

ガイドについてお気軽にお問い合わせ下さい。